普段は子どもたちの作品をご紹介しているこのシリーズ?ですが、今回は施設の周辺に目を向けてみました。
小学生の登校時には職員が引率しているのですが、施設を出発して2分ほど経過すると見えてくるのが「でんわ・でんぽう」の看板。
現在、スマートフォンが普及し1人に1台以上の世の中になっているため、子どもたちにとっては“なんで?”と疑問をもつ子もいます。
今から50年ほど前は携帯電話、自宅の固定電話(今はこちらも減ってきているようで……)が普及しておらず、このような看板のあるところで電話をさせていただいたり、電話口で電報をうったりしたようです(詳しいことは
NTT西日本「電報150年の歴史を振り返る「電報今昔」」等のページや書籍等で検索してみてください)。
子どもたちにとって「電報」はあまりなじみはありませんが、卒業式・入学式などの式典ではまだまだ関係者からの祝電等で掲示されており、見る機会も実はあります。視野を広げてみても、冠婚葬祭での電報使用はまだまだあるようです。
現在の日本では、スマートフォンの所持率が上昇、さらにタブレット端末も教育目的で配布されているため、子どもたちにとってはメディアはすぐそばにある存在です。施設の入所児も高校生以上では、様々な条件が整えば携帯電話を所持することもできます。この看板が多く掲げられていた時代からは想像がつかないほどの進歩かもしれません。
私たち職員も、そして子どもたちもこの身近になった機器を正しく活用することができるよう、日々考えていきたいものです。
あわせて、子どもたちには目の前にあるものだけではなく、発展の歴史にも目を向けてもらうことができるようにしていきたいものです。